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東武伊香保軌道線

東武伊香保軌道線は、群馬県の前橋駅前・高崎駅前から渋川を経由し、伊香保まで結んでいた軌道線で、特に渋川から伊香保までの区間は急勾配が連続し、日本初の登山電車としてスイッチバックを繰り返しながら進んでいたそうです。
伊香保線は1956年(昭和31年)にバスに代替されて廃線となりましたが、伊香保温泉街の一角に当時の活躍していた車両(伊香保線27号)が保存されています。
場所は伊香保温泉の「峠の公園(群馬県渋川市伊香保町伊香保553-7)」にあり、駅名板やホーム、踏切、路盤なども設置されているので、迷うことなく訪れる事が出来ました。
渋川から伊香保温泉まで車でもかなりの急坂を登っていくので、この区間を鉄道で走らせたのは大変な苦労があったかと思われます。
案内板によると伊香保から渋川までは急な下り勾配を利用し、途中はトロリーポールを外し、下り坂の惰性とブレーキ制御だけで渋川まで戻ったそうです。
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駅名板には「いかほ」、隣駅に「しぶかわ」「いしだんがい」と書かれていましたが、ここは「見晴下」と「伊香保」の途中にあり、実際この場所に駅は実在しませんでした。
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車体は明治時代後半から昭和時代中盤まで実際に活躍していたもので、台車だけは別の場所で運行していたものを取り付けたそうです。
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ここに鉄道が走っていた事を証明する上で、当時の車両をこの地に保存するのはいい事だと思います。これからも大切に残して欲しいものです。

<2022年7月31日 撮影>

by hiro7355 | 2022-08-05 11:17 | 東武鉄道 | Trackback | Comments(0)